top of page

「Your life.Your rules.」=「好きなことをして暮らす」5つの必要条件 (2)「お金のリテラシー」が十分あること



「預金」か「投資」か? なんて愚問


「お金」のリテラシーで、「預金」について語ることは一切ありません。「預金」に「戦略=ストラテジー」はないからです。もちろん、「預金」は生活するために必要です。そして、「預金が趣味」の人もいますし、「預金がないと心配」というのは当然のことです。「リテラシー」というのは、「理解して応用、活用すること、つまり、使いこなすこと」です。この先は、難しいと思われがちな「投資」に関して、結論一択のお話しをさせていただきます。もちろん、「投機=ギャンブル」などは論外ですので、その類の話ではありません 。その前に、「お金」のリテラシーに関して、「投資」以外の部分を整理しましょう。当たり前のことですが、「お金がある」、「お金がない」というのは、1「収入を増やす(転職、昇進、副業、起業、商売繁盛等)」か、2「支出を減らす(節約、ミニマリスト、住宅・車・保険の見直し等)」か、3「投資して所得を得る」の結果なのです。ここでは、退職金や遺産相続などは除外します。皆に共通であることではないからです。上記1は今回のテーマではないので割愛します。上記2と3について、お話しします。



「節約」「ミニマリスト」生活は、自分自身が決めること 知恵は必要、やるかやらないかは取捨選択すべき


このカテゴリーは、意見が分かれるところです。ただし、私の知る限り、知恵としてあった方がよいのは間違いありません。しかし、実際にそれをやるかやらないかは、別問題です。自分自身が決めることで、強要されるべきものではないということです。仮に始めるにしても、いきなり極端に実施する必要はありません。好きなこと、効果が出ることなら継続していきますし、自ずと出費は減るのですから、それはそれで良い習慣となるでしょう。因みに、我慢は絶対NGです。結局、体に良くないことになり、医療費がかかり、時間的ロスも発生しますから。



三大支出の住宅・車・保険の見直し(念の為)


極論ですのでご参考までにしてください。ただし、意外と現実だと思います。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

ライフスタイルは別として、マネーリテラシーから自分に問うべきは、次の内容です。

・住宅に関して「賃貸か購入か論争」は、専門家やそうではない人たちですら、無責任にも「個人のライフスタイル次第」だと言います。購入の場合、一般的に20代、30代で35年ローンを組むわけです。しかし、この年齢で、現代の不確かな将来のことを、同じ場所、同じ建物で、想像できる人が多くいるのでしょうか? これまでは、超低金利政策のおかげで、高額マンションの購入や売却で、恩恵を受けた人も多いでしょう。そして、今は、日本だけが超低金利ですが、今後、金利が上昇していくと、現在の収入での購入可能上限価格が低下しますので、さらにその建物の価値は逓減していきます。因みに、新築は購入した時点で、2割から3割も資産価値が下落します。しかも、修繕積立金が、ある時点から値上がりしていくことに、当初は気がつきません。それでも購入する場合、ライフスタイル論ではなく、お金の損得で極論の結論を先に申し上げると、「築21年以上の土地所有権のある中古住宅を検討する」のであれば、購入した価格より、資産価値が急激に下がることは少ないと考えられます。それは、単純な意味で、建物の減価償却期間が21年ですので、そこで価値は帳簿上はゼロになります。つまり、購入価格のほとんどは土地代ということです。築21年といっても、住むのには全く問題はないでしょう。もちろん、メンテナンスなどは必要になってきます。今後の日本の人口減少を考慮すると、購入需要も同時に減少しますので、資産としての購入には多少疑問は残ります。ただし、家があるという安心感はあります。そして、ローンを払っていくと、土地価値が下がらなければ、その分、資産になっていく(貯金している)という考え方です。・都心にマンションを購入して、ここ最近の値上がりをピークと見て、キャピタルゲインを得て売却している人もいます。マンションは、土地代が、区分所有者数での割り算ですから、購入価格に占める割合は、相当低いわけです。しかも建物は、当然劣化していきます。では、中古マンション購入がよいかというと、新築同様、土地の持分資産価値は相当少なく、建物はさらに経年劣化していきます。あくまでも、マネーリテラシーからみた考え方です。・先ほど申し上げましたように、史上最低金利が継続中です。しかし、変動金利で住宅ローンを夫婦名義で契約しているパワーカップルほど危険です。1%上昇すると数百万円単位で返済額が増加していきます。これから金利は上昇していきます。間違いなく、固定金利変更を検討しておいた方がよいです。また、サラリーマンですと、将来、会社が安泰かどうかの保証は全くありません。常に、自己研鑽、自己投資をして、転職できる能力を身に付けておくことです。余計なお世話ですが、夫婦名義で長期の住宅ローンを組むのは、想定されるいくつかの万が一のとき、法律的に精神的苦労をする可能性も高いと思われます。・購入後の修繕費用、特にマンションですと大規模修繕は必ず発生します。区分所有者の賛成多数で決定する重要案件が多いのですが、区分所有者の属性が多様なため、投票不可能あるいは拒否で決定できない案件が多く発生しています。理事会や管理会社に詳細を確認しておきましょう。また、日本はこれから人口減少が加速し、空き家が増加していきます。また、農地の優遇税制が終了し、相続税対策で、土地が放出されてきます。そういった意味では近い将来、賃貸は新しいビジネスステージに入るかもしれません。つまり、借り手が減少するので、貸し手は、借り易くなるシステムを構築せざるを得ないということです。これだけ、シェアカルチャーが出現しているのに、未だ保有というのは時代遅れになるかもしれません。 ・車は必要ですか?週一しか乗らないのであれば、シェアで良いのではないでしょうか?駐車場代も自動車保険も不要になりますし。どうしても必要で購入する場合でも、見栄を捨て、適正価格の車両なのか検討すべきです。(自己反省)、(EV車にするとか)・生命保険や入院保険などは、国の医療保険制度を熟知すれば、その充実度に驚きます。必ず見直しましょう。止める判断もありだと考えます。



支出を減らす中、何にお金を使うべきか?


ひとつの真実があります。人は、人に何かをしてあげたり、プレゼントをしたりすると幸せホルモンが出るそうです。確かに、嬉しい幸せな気分になりますよね。そして、その人の喜んでる姿や笑顔をみるともっと幸せな気分になってきます。そうです、更にプラスになって返ってくるのです。今は、モノを買うためには、お金が必要なわけです。メルカリのように、事実上「ブツブツ交換」もあります。どちらにしても、自分で好きなモノを買うという行為は、一時的な満足感は得られますが、時間が経つと当たり前になり、モノの価値は薄れ、傷も汚れも付いていきます。アンティーク、骨董品の価値感とは別です。その点、「モノより思い出」とはよく言ったもので「思い出」はいつでも語れますし、色褪せませんね。お金の使い方、私はずっと間違えていましたから。なんか書いててジーンとしてきます

さて、やっと本題に入ります。冒頭申し上げた、難しいと思われがちな「投資」に関して、結論一択のお話しをさせていただきます。



バブル全盛時代、大手証券会社本店営業部に配属


日本人には、お金の話をすることをタブーとしてきた文化的経緯があります。しかし、私が社会人になったあのバブル全盛期は、全く違いました。銀座・赤坂・六本木辺りは、深夜まで人が大勢いて、1万円札を何枚振りかざしても、タクシーには乗れないといった時代です。ホント事実なのです。そんな中、私は大手証券会社に入社し、本店営業部に配属されました。朝から晩まで訳も分からず、ただひたすら「株・投資信託」を中心に、飛び込み営業をやっていました。先輩営業マンたちは、毎朝、朝礼で昨日の成果を発表します。私は、成果の乏しい営業マンが、上司からの罵詈雑言吹き乱れる嵐の部屋へ向かう姿を何度も見てきました。今思えば、相当ブラック企業な話なのですが、当時は当たり前のことでしたので、私自身も、「いかに多くの顧客資産を預かることができるか」だけを毎日考えていました。しかし、中々成果が出ません。3ヶ月経ち、やはりプロとして「いかに顧客に儲けてもらうか」に重点が移動することで、経済マクロ・ミクロ、個別銘柄を研究するようになりました(当たり前ですが)。そして半年も経つと、顧客獲得には「信用が第一」という至極当然なことにも気づいて、徐々に成長していくわけです(全部、当たり前のこと )。そのおかげでもなく、ただ東京ど真ん中の本店営業部だったことで、富裕層や企業などが顧客となり、気がついてみれば、自然と預かり資産は同期トップになっていました。(自慢話はダメですね)



ある一冊の本との出会いが、今でも最高の結論


そんな過酷な新人証券営業マン時代、突然、一冊の本に出会うわけです。業界であれば、誰でも知っているタイトル「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著、井出正介訳、日本経済新聞社)です。これは、大学OBで、国内証券から外資系証券会社にヘッドハンティングされた方から、推薦された本でした。500ページくらいありました。(その方からは、後にバブル崩壊時に私の社内知名度が上がった「先物・オプション取引」についても、いち早くご指導を受けました。おかげで顧客の塩漬け株に対して最高のヘッジができました)

この本の結論は、私の理解では次のとおりです。(ご意見はあるでしょうが)「個人投資家は、個別株やプロの運用する投資信託を購入するより、ドル・コスト平均法で、インデックス・ファンドを長期投資で買いなさい」というものです。私は、資産運用の結論として、今でも、これに従っています。理由は以下のとおりです。

1.  個別株は、優良銘柄を探すのに「時間と労力が必要」。アナリストや専門家が、まことしやかに論じても、必ずしも当たらず、というより大体外れて、徒労に終わるケースが多い。2.  プロの運用する投資信託は、高い運用コストと銘柄入れ替えによる売買手数料が必要。結局、それら費用のために運用パフォーマンスが低下する。3.  しかも、それら投資信託は、NYダウ、NASDAQ、S&P500などのインデックス・ファンドに、運用利回りで勝てないことが圧倒的に多い。 (これは日経225にも同様なことが言えます)

一体、何を言っているんだ??の人のために



先ずは、米株投資の基礎知識


NYSE(ニューヨーク証券取引所)NASDAQ(ハイテク関連、インターネット関連の新興企業中心の市場)

NYダウ(米国指数の中で最も古い指数。NYSEやNASDAQに上場している代表30銘柄で構成。それらの平均を算出した株価指数。)NASDAQ100ナスダック市場に上場している企業のうち、時価総額と流動性の大きい上位100銘柄を時価総額加重平均で算出した指数。

S&P500NYSEとNASDAQに上場している代表的な500銘柄を抜き出し、浮動株調整後の時価総額加重平均し算出した株価指数。

インデックス・ファンドとは?

NYダウや日経平均株価等のマーケットの値動きに連動した運用成果を目指す投資信託のこと。(ファンドマネジャー運用の投資信託より、手数料が安い)



日本がバブル期以降は?


1989年~2025年の日本と米国の経済概観


日本:バブル崩壊から回復まで

1989年末、日本はバブル経済の最盛期にあり、日経平均株価は38,957円の史上最高値を記録。しかし、1990年代に入ると株価と不動産価格が急落し、「失われた10年」が始まる。金融機関は巨額の不良債権を抱え、山一證券や北海道拓殖銀行などが破綻。日経平均は2003年には7,607円まで下落した。

2000年代前半、小泉政権の構造改革により景気が持ち直すが、2008年のリーマン・ショックで再び大打撃を受ける。日経平均は7,000円台に逆戻りし、企業は大量のリストラを実施。2012年以降のアベノミクス(金融緩和・財政出動・成長戦略)によって経済が回復し、株価は上昇。2020年のコロナショックで再び急落したが、世界的な金融緩和により持ち直し、2023年にはバブル後最高値を更新。2024年には4万円を突破した。


米国:ITバブル、リーマン・ショック、コロナ、AIブーム


1989年の米国は日本とは異なり、安定成長の時代にあった。1990年代後半にはITバブルが発生し、NASDAQは急騰。しかし、2000年のドットコム崩壊でIT企業の株価が暴落し、多くのベンチャー企業が消滅。

2008年にはサブプライムローン問題を発端にリーマン・ショックが発生。金融機関が相次いで破綻し、ダウ平均株価は6,000ドル台まで急落。FRB(米連邦準備制度)は大規模な金融緩和を行い、経済を回復させた。

その後、GAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)を中心とするIT企業が成長し、米国株式市場は上昇。2020年のコロナショックで株価は一時急落したが、FRBの金融緩和とテクノロジー株の成長により、株価は急回復。2021年にはNASDAQが15,000ポイント超え、S&P500も過去最高値を更新。

2023年以降はAI(人工知能)ブームが加速し、NVIDIAやTeslaなどの株価が急騰。2025年3月時点では、米国株式市場は引き続き堅調であり、インデックスファンドの長期投資が最適解であったことが証明されている。



皆と同じ投資行動はしない?


大事なことなのでもう一度言います。あの本の私なりの結論です。「個人投資家は、個別株やプロの運用する投資信託を購入するより、ドル・コスト平均法で、インデックス・ファンドを長期投資で買いなさい」

長期投資が基本ですから、現在の下落したタイミングは投資チャンスだと言えます。もちろん、ここから、新規投資をしていくのもありですが、前記の方法論ではありませんのでリスクが伴います。まだ、下がる可能性があるからです。

長期投資戦略として、上記の方法論でその辺いいる自称プロには勝てるでしょう。ただし、その方法論を応用した、私独特の簡単な「勝利の運用方程式」があります。これは、別の形でご紹介したいと思います。因みに、元本は申し上げられませんが、運用を始めて以来、現時点で、「22.76%」の運用利回りです。資産は、1.6倍になっています。預金ではあり得ないパフォーマンスです。(日本の金融機関発行書類保存済)

さて、いかがでしたでしょうか? 皆さまの「お金」のリテラシーの軌道修正に少しでもお役に立てば幸いです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
「精神的にも経済的にも安定する日常の考え方や行動」 (3)「夢を叶えるチャンスは必ずくる」と思うこと

楽観主義になろう 私は「過度の楽観主義者」です。ですから、かなりよいことも起きますが、かなりよからぬことも起きます。分かっていますが、現在も「過度の楽観主義者」のままです。そもそも、そんな人がいろいろ書いているのもどうかと思うでしょう。しかし、一応、中々普通には経験できない...

 
 
 
「精神的にも経済的にも安定する日常の考え方や行動」 (2)「自己投資は忘れずに」

Change&Challenge 自己投資は、常に継続していなければいけません。決して、辛いことではありません。難しく考えなくてよいのです。自分が「精神的にも経済的にも安定する」ことに必ずつながるのですから、積極的に取り組みましょう。「現状維持、このままでよい」と思ってしま...

 
 
 
「精神的にも経済的にも安定する日常の考え方や行動」 (1)「信念をもつ」

まず、自分が幸せになろう まず何よりも一番先に、確認しなければならないことがあります。それは、「いま、自分のことを自分が信用できているか」ということです。何をやるにしても、それを誰とやるにしても、最終的に決めるのは自分自身なのです。その自分のことを自分で信用できていなければ...

 
 
 

コメント


©2020 by GIGLINQ

bottom of page